裁判まではしたくないけど、弁護士に交渉だけを依頼することはできる?
弁護士に相談に行くときは、お礼のお菓子を用意すべき?

保険会社が弁護士費用特約を使わせてくれない!

この記事では、弁護士に相談をするときに、よくある疑問やお悩みにお答えします。

こんちには。弁護士の山形です。
今回は、人生で初めて弁護士への相談を検討されている方のために、様々な不安や疑問についてお答え致します。
交通事故に遭ってしまい、弁護士に相談しようか迷っている、という方は是非参考にしてみてください。

静岡城南法律事務所

弁護士 山形祐生(やまがたゆうき)

静岡県弁護士会所属 登録番号:44537

静岡県交通事故相談所の顧問弁護士(静岡県知事の委嘱による)。
日本交通法学会に所属し、交通事故に関する最新の裁判例等の研究をしている。静岡県外からの相談・依頼も多く、単独で年間に100件以上の交通事故案件を手掛けている。保険会社との交渉を得意とする。案件としては、過失割合、慰謝料、後遺障害、死亡事故に関するものが多い。

目次

Q できれば裁判まではしたくないのですが、交渉だけを依頼することは可能ですか?

 裁判まで行うのか、交渉で示談するのかは、依頼者の方が決めることができますので、交渉での解決も可能です。
ちなみに、私がこれまで扱ったケースでは、9割ほどのケースが交渉で解決しています。
特に、過失割合に納得できないケースや重度の後遺障害を負っているようなケースでは、交渉での示談に納得できず、裁判まで希望されることが多いです。

Q 交渉や裁判を依頼した場合に、解決までにどれくらいの時間が掛かりますか?

 事案にもよりますが、交渉の場合、治療が終わってから2~6か月程度で示談して終わるケースが多いです。
裁判の場合は、早くても6か月程度はみていただいた方が良いかと思います。私が過去に扱った裁判は、1~2年程度で終わったケースが多いですが、3年ほど掛かったケースもあります。 

交通事故が発生してから示談交渉や裁判で解決するまでの大まかな流れについては、以下の記事も参考にしてみてください。

Q 弁護士に相談をしに行くときは、お礼を用意しておくべきですか?

 無料相談の際にお礼のお菓子などは不要です。私に限らず、他の弁護士への相談の際にも不要と考えてOKです。

Q 保険会社の代理店が弁護士費用特約を利用させてくれません・・・

 弁護士費用特約保険を利用すると、保険会社が代わりに弁護士費用を支払うことになるので、保険会社(代理店)が、保険の利用を渋るケースがあります。
しかし、あなたは、これまで弁護士費用特約の保険料を支払ってきたのですから、事故に遭ったのに弁護士費用特約を利用しないのは、もったいないです。

そのため、保険会社に対しては、「弁護士から『弁護士に依頼すれば慰謝料等が上がる可能性があるのに、弁護士費用特約を使わせてくれないなんてあり得ない』と言われた」と伝えて、小さな事故であっても弁護士費用特約を利用するようにしましょう。

Q 世間体が気になって、弁護士に相談・依頼しづらいのですが・・・・

 弁護士は守秘義務を負っているので、弁護士から依頼者が弁護士を依頼したことが明らかになることはありません。また、相手方の保険会社も、あなたが弁護士に依頼したことを、わざわざ周りに話すことはありません。
そのため、あなたが弁護士に依頼していることを、当事者以外の方が知ることは、およそ考えられません。
これまで私が受けてきた案件でも、「弁護士に依頼していることを周りに知られてしまって困った」というようなトラブルは1件も起きていません。

また、年々、交通事故件数は減っていますが、交通事故の裁判件数は増加傾向にあります(2020年10月時点)。おそらく、弁護士費用特約が広まって、弁護士に依頼する方が増えたからだと思われます。
ですから、交通事故を弁護士に依頼するというのは、最近では、当たり前のことですので、全く気にする必要はありません。

万が一、お知り合いから、あなたが弁護士に依頼していることで何か言われても、「私は嫌だったけど、保険会社から、保険会社同士の話し合いが難航しているので、弁護士に依頼して欲しいと頼まれたので、仕方なく依頼した」とでも言っておけば、大丈夫です。

Q  私は弁護士に依頼したいのですが、夫が弁護士に相談することに反対しています。

 治療が長引いた場合、保険会社から、「早く治療を辞めて欲しい」などの催促が来たり、交渉のときも低い金額で示談をまとめようとしてくるので、その対応を奥様がするのは、精神的な負担が大きいかと思います。
ですから、ご主人に対しては、「自分では、保険会社からの示談交渉の対応はできないから、費用が掛からないなら、弁護士に全部お願いしちゃいたい」と説明して、あなたの負担を理解していただくと良いかと思います。

弁護士に依頼する場合のメリット・デメリットについて以下の記事で解説していますので、ご主人と一緒に確認していただいて、相談・依頼を検討してみてください。

Q 弁護士に相談したら、必ず依頼しなければいけないのですか?

 そのようなことはありません。むしろ、複数の弁護士に会って相談したうえで、最も信頼できる弁護士に依頼することをオススメしてます。
弁護士選びのポイントについては、以下の記事も参考にしてみてください。

Q 法律事務所に行くことが難しいのですが、相談をすることは可能ですか?

 事務所によりますが、電話、メールでの無料相談を実施しているところもあります。
ちなみに、私は、電話、メール、Zoomでの相談が可能ですし、事故のお怪我で入院されている場合には、出張相談にも対応しています。

Q 弁護士費用がどのくらい掛かるのか心配です。

 交通事故の相談については、無料で実施している弁護士が多いです。
交渉や裁判を依頼した場合の弁護士費用については、事務所によって、基準が異なります。
そのため、例えば、複数の弁護士に無料相談をしてみて、見積を出してもらっても良いかもしれません。
私にご依頼いただいた場合の弁護士費用はこちらです。

具体的な計算方法や相場については、以下の記事でも解説していますので、参考にしてみてください。

弁護士費用特約保険を利用できる場合には、実質的に弁護士費用が掛からないことが多いので、以下の記事も参考にしてみてください。

静岡城南法律事務所

弁護士 山形祐生(やまがたゆうき)

静岡県弁護士会所属 登録番号:44537

静岡県交通事故相談所の顧問弁護士(静岡県知事の委嘱による)。
日本交通法学会に所属し、交通事故に関する最新の裁判例等の研究をしている。静岡県外からの相談・依頼も多く、単独で年間に100件以上の交通事故案件を手掛けている。保険会社との交渉を得意とする。案件としては、過失割合、慰謝料、後遺障害、死亡事故に関するものが多い。

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