「弁護士に相談するのは初めて・・・予約の電話をするのも緊張する」
「相談当日は、どんなことを聞かれるの?」

 

この記事は、そんな不安をお持ちの方のために書きました。

 

こんにちは。弁護士の山形です。
この記事では、初めて弁護士に交通事故の相談をする方のために、相談の予約から相談当日までの流れのイメージについて、解説しています。
これから弁護士に相談をしようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

静岡城南法律事務所

山形祐生(やまがたゆうき)

静岡県弁護士会所属 登録番号:44537

静岡県交通事故相談所の顧問弁護士(静岡県知事の委嘱による)。
日本交通法学会に所属し、交通事故に関する最新の裁判例等の研究をしている。静岡県外からの相談・依頼も多く、一人で年間120件以上の交通事故案件を手掛けている。慰謝料、後遺障害、過失割合に関する交渉・裁判を得意とする。

目次

交通事故の相談をするタイミング

「どのタイミングで弁護士に相談したら良いか分からない」

こんな質問をよく受けますが、答えは、「早ければ早いほど良い」です。
というのも、弁護士に依頼した場合のメリットを早い段階から受けることができるからです。
例えば、弁護士に依頼すれば、その段階から保険会社との対応を弁護士にお任せできるようになります。
また、事故状況に争いがあるケースの場合、事故直後であれば、防犯カメラ映像などの事故状況を撮影した証拠を確保できる可能性もあります。

一方、早くから相談したからといって、弁護士費用は変わりませんし、特にデメリットはありません。

というわけで、できるだけ早い段階から弁護士に相談することをオススメします。

弁護士に依頼する場合のメリット・デメリットについては、以下の記事を参考にしてみてください。

交通事故相談の予約

では、弁護士に相談をするときは、どうすれば良いのでしょうか?

弁護士への相談は予約制にしているところがほとんどです。
ですから、交通事故の相談をするときは、事前に電話で予約をしましょう。

ただ、初めて法律事務所に電話をするのは緊張しますよね。
というわけで、少しでもあなたの不安を無くすために、法律事務所に電話して相談の予約をするときのイメージを紹介します。
例えば、うちの事務所に電話をしていただいて、相談予約を入れる場合、だいたい次のような感じになります。

はい、静岡法律事務所です。

静岡花子と申します。山形弁護士に交通事故の相談をしたいのですが・・・

承知しました。それでは、山形に代わりますので、少々お待ちください。

お電話代わりました。弁護士の山形です。交通事故のご相談ということですが、ご希望の曜日や時間帯などはありますか?

水曜日か金曜日の午前中でお願いします。

わかりました・・・では、例えば、○月×日の午前10時はいかがですか?

はい、大丈夫です。

それでは、○月×日の午前10時に事務所にお越しください。事務所の場所は××です。もし、当日、分からなければ、受付がご案内しますのでお電話ください。

分かりました。ありがとうございます。

相談当日は、交通事故に関係する書類は、とりあえず全て持ってきて下さい。
では、○月×日の午前10時にお待ちしておりますので、よろしくお願いします。

はい、よろしくお願いします。



こんな感じです。いかがでしたか?

もし、弁護士が複数いる事務所で、相談したい弁護士が決まっている場合は、最初にその弁護士の名前を伝えるようにしましょう。普通は、指名料のようなものはありません。
特に、相談したい弁護士が決まっていない場合は、そのように伝えれば、法律事務所の方で弁護士を選んでくれます。
他にも、例えば、「男性の弁護士がいい」「女性の弁護士がいい」などの希望を言えば、対応してくれる場合もあります。

弁護士の選び方については、以下の記事も参考にしてみてください。

交通事故相談の当日

では、次に、相談当日のイメージについて、簡単に説明します。
あくまで私の場合の流れですが、だいたいどの弁護士も同じだと思います。
※事務所での対面ではなく、電話やZoomでのご相談も可能です。

まずは、予約した時間までに事務所に来てください。
そして、受付で、あなたの名前と、予約した弁護士の名前を伝えてください。
そうすると、相談室に案内されます。
こんな感じです。

相談室で待っていると弁護士が来ます。
最初は、弁護士の方から、今回の交通事故のことについて順番に質問をしていきますので、分かる範囲で答えていけばOKです。
例えば、交通事故があった日時、どんな事故だったのか、ケガの状況などについて聞かれます。
もし、分からないことがあれば、分からないと答えればOKです。

弁護士からの質問が終わった後は、簡単に交渉などの手続の流れについて説明があります。
ちなみに、もし、聞きたいことがあれば、説明の途中で質問をしても大丈夫です。

最後に、弁護士に依頼した場合の費用の説明と依頼するかどうかの確認があります。
もちろん、相談当日に依頼しても良いですし、「検討してまた連絡します。」でもOKです。

ちなみに、相談当日に依頼する場合には、弁護士に依頼するための契約書をつくる必要があるので、印鑑を用意しておきましょう。

弁護士に交通事故の相談をするときの5つのポイント

最後に、相談をするときのポイントをまとめて紹介しますので、相談に行く前にチェックしてみてください。

  1. 事故状況は、絶対に聞かれるので、図を描いて説明できるようにする。ただし、図は簡単なもので良い。
  2. 交通事故に関係する資料で手元にあるものは、とりあえず、全部もっていく。
  3. 不安に思っていること、聞きたいことがあれば、事前にメモを用意しておくと、漏れなく聞ける。
  4. 弁護士への菓子折は不要。

まとめ

いかがでしたか?
今回は、弁護士に交通事故の相談をするときの予約から相談当日の流れについて説明しました。

相談のときは、弁護士がリードしてくれますので、全く緊張する必要はありません。これから弁護士に相談をしようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

静岡城南法律事務所

山形祐生(やまがたゆうき)

静岡県弁護士会所属 登録番号:44537

静岡県交通事故相談所の顧問弁護士(静岡県知事の委嘱による)。
日本交通法学会に所属し、交通事故に関する最新の裁判例等の研究をしている。静岡県外からの相談・依頼も多く、一人で年間120件以上の交通事故案件を手掛けている。慰謝料、後遺障害、過失割合に関する交渉・裁判を得意とする。

関連する記事