東京に会社があるT様からのご依頼でした。 Tさんの会社の従業員の方が運転する車がコンビニの駐車場内で駐車区画から退出して、道路に出るため、停車していたところ、相手方の車がバックで衝突してきたという事故です。 従業員の方の説明によると、10秒以上停車して、道路の状況を伺っていたところ、突然、相手方が衝突してきたので、当然、過失はないものと考えていました。 しかし、相手方保険会社は、「10秒以上停車していた証拠がない、お互いに切り返し中に起きた事故なので、50:50」と主張していたため、当事務所へご相談となりました。 まずは、コンビニの防犯カメラ映像がないか、コンビニに問合せましたところ、幸い、まだ残っていましたので、保存してもらいました。 ただ、警察でなければ見せられないとのことでしたので、弁護士会照会という手続を使って、映像データを開示してもらいました。 すると、従業員の方が説明していたとおり、こちらの車が10秒以上停車している状況が防犯カメラ映像に残っていました。 そのため、この映像を元に交渉して、0:100での示談となりました。 コンビニやスーパーなどの防犯カメラ映像は、上書き保存されてしまいますので、事故が起きたら、すぐに、保存を依頼してください。 多くのコンビニ等では、弁護士からの連絡でなければ映像の開示には応じてくれません。 お困りの方は、ご相談ください。

この事件を担当した弁護士

静岡城南法律事務所

山形祐生(やまがたゆうき)

静岡県 登録番号:44537

静岡県交通事故相談所の顧問弁護士(静岡県知事の委嘱による)。
弁護士としては珍しく、特に過失割合の問題に強い。保険会社が提示する過失割合に納得のいかない被害者からの依頼が多い。静岡県外からの相談・依頼も多く、一人で年間120件以上の交通事故案件を手掛けている。

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